
ベルヴェット・ニュース
先日、扁平上皮癌だったワンコの飼い主さんから
幸せに虹の橋を渡られたとのことで、御礼のご連絡がありました。
このワンちゃんはミニチュアシュナウザー13歳
昨年夏に他院から転院されてきました。
他の獣医さんで慢性的に鼻水が出るとのことで、
麻酔をかけてスケーリングと抜歯後に前頭部が急に腫れ、
その獣医さんの説明では問題ないとのことでしたが
飼い主さんが心配になり、ご紹介でセカンドオピニオンとして転院されてこられました。
当院で調べてみると、まったく別の基礎疾患(甲状腺機能低下症)が
存在すると同時に、前頭部の腫瘍は扁平上皮癌でした。
その後、腫瘍科の専門とも連携して精密検査の結果は、
積極的な治療はせずに、保存・共存療法を選択し
QOLの向上維持(quality of life、幸福な生活)を目指す事を選択されました。
この方針の場合、問題となるのが、身体の疲労やだるさ、そして痛みです。
今回は鎮痛薬なども使用しましたが、状態の改善はされませんでした。
ただ触診してみると、腫れた前頭部を中心に、全身的に筋膜の緊張が触知され
次いで、頭蓋骨のゆがみ、脊椎の捻転変位(とても軽微なもの)が確認されたため
飼い主さんにご提案し、「犬の整体療法」を実施してみました。
飼い主さんが顔を触ろうとすると、悲鳴を上げて怒っていたそうなのですが、
整体処置の時には、顔も触らせてくれて穏やかにしていました。
飼い主さんからは、整体して帰宅後、すごくグッスリと眠るようになり
ほとんど無くなっていた食欲が戻ってきたと喜ばれていました。
それから7日から10日くらいのペースで通院して頂き継続治療。
その後はベルヴェットに行くことを、とても喜んでくれていたそうです。
処置後はかなり楽になっていたのでしょうね。
Bellvet Animal Hospital
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