ベルヴェット・ニュース 

ブドウ中毒

先日、ヨーキーちゃんが原因不明の『夜鳴き』と言うことで来院されました。

P8261900.jpg

飼い主さん的には特に心当たりがなく、

高齢のため認知症かしら?と仰ってましたが

各種検査などをしてみると、腎臓を含めたいくつかの項目に異常あり。

「体調不良からの不安症で夜鳴き」と診断し

生活上何か変わったことや、環境の変化など聴取

『何か、変わったものは食べていませんか?』と伺ってみると

特に変わったモノはないけれど、

犬の食べ物でないもといえば『ブドウ』かしら?

どうやら飼い主さんがデラウエアが大好きで、

数日お供に6〜7粒食べていたそうです(恐)

ということで『ブドウ中毒』として対応、ただちに点滴他の治療となりました。

images.jpg

ブドウ中毒が騒がれてからかなり立ちますので、

皆さんの間ではタマネギ並みに浸透していると思っておりましたが、

どうやら、一般的な認知度合いとしては、まだかなり低いようです。

 

皆さんくれぐれもブドウにはご注意下さい!

(すー。【  】\_( ゚д゚) ココ、ヨーチュウイ!!

2016年08月26日
鈴木メソッド、久方ぶりの往診は15分で終了?

さて久しぶりの本日のご紹介の症例は『行動治療』での往診です。

何と移動だけで往復2時間かけての往診。

通常はその様な往診は受けないのですが、今回は特別。

IMG_0388.jpg
さて今回のワンコさんはノーフォーク・テリアちゃんです。

この飼い主さんは一頭目の時に、当院のトレーニングを受けて頂いています。

とてもお利口ちゃんに育ち、幸せな日々を過ごしていました。

 

その後しばらくして、二頭目を迎えることになりました。

事前に準備を十分行ってから迎えたので順調に事は運びました。

さてお迎えしてから、しばらくして問題は起こります。

ある日のこと、二頭の間で突然ケンカが始まりました。

その日をさかいに状況は悪化・・・。

後から来たワンコが、先住犬を攻撃するようになり、

連日、新入犬が先住犬への攻撃を繰り返し、紛争は拡大。

最後には、お互い家の中でリードを付けての悲しい生活となりました。

 

飼い主さんは、ドッグ・トレーナーなどを呼んだり

いろんな方面へ相談されるなど、あらゆる手段を尽くし

最後には、近所の犬オバサンにまで協力を依頼してみたのですが、

一向に改善の傾向はありません。

ということで、往診とあいなりました・・・。
 

さて、お伺いしてみると・・・

まず、私のトレーニング・メソッドの核である「飼い主と犬の関係性」が崩れていました。

さすがに、多頭飼育となると一頭飼育の時のテクニックより少し難しくなります。

多頭飼育下では以前練習して頂いたテクニックを

もう少しバージョンアップしてを実行する必要があります。

なーんて言っても、そんなに難しいことではないのですが・・・。

まず、飼い主さんの家族全員にその関係性の修復して頂きます。

さてさっそく関係性修復テクニックを再調整開始・・・チッチッチッチ・・・・( ºωº )チーン

・・・と待つこと約1分30秒!タッタカ、タッタッタ~~~

すー>「さあ、皆さん!皆さんの関係性が回復しました。

    2頭をそれぞれのサークルから出してください!」

飼い主>「え~!、もう、だっ出すんですか?」当然ご家族の皆さんはビックリですが、

すー>「そうです、出してください。」

   「ただし、今まで飼い主さんが、さんざん悪い学習を行ってしまいましたから

    たぶん、何回か攻撃行動を行うでしょう。

    その時には、私が犬の言葉を用いて、否定しますから鈴木メソッドを利用して

    私の動きを観察していてください。」

とお願いして、実際に犬たちを出してみると・・・

二頭とも何のことはありません。喧嘩もせず、大人しくしています。

家族全員と私がソファーに座り観察・・・なんともありません。

飼い主>「えー、なにこれ信じられなーい!」
 

飼い主さん達は唖然としていましたが、さらに2~3分くらい経過したところで

何らかのタイミングで、突然、新入り犬が攻撃行動を開始。

ただちに私がユックリと対応、犬の言葉を使い「ソ~っと」その行動はしてはいけない!と

新入りの犬に対して「否定のサイン」を提示します。

すると、新入り犬はプイッと、よその方向へフラフラと行ってしまいました。

飼い主>「何ですかこれ、魔法みたい!」

こんな、突然の攻撃行動が5分後にもう一回認められたため、このセッションを合計2回実施、

それ以降は、二度と先住犬を襲わなくなりました。

 

完全に「これなら、もう襲わないなぁ~」と判断したのがトレーニング開始から約15分。

1時間の予定でお伺いしていましたから、残りの時間は、皆さんとおしゃべり。

いくつかの問題点について指示およびテクニックをご指導し終了。
当然ですが、その間は一切攻撃行動のようなモノはありません。

その日の終了時には、ソファーに座る飼い主の足元に二頭が並んで、穏やかに待機!

オモチャをもってきて2頭で遊んでます。・・・うーむ!これでOK

IMG_0394.jpg

当然ですが、二頭が足元で待機するのに強制指示や命令などは行っていません。

このワンコたちが自ら選択して、その場に待機しているのです。

ちなみにこの往診で使ったオヤツは全部で小さなもの5~6片程度、

はじめの15分間での攻撃行動の修正では、全く使っておりません。

ムフフフフ・・・これが鈴木式・トレーニングメソッド、かなりの威力でしょう!

犬語を使うとはこういうことを言うのですね~

「チョ〜気持ちいいーーー。」

ちなみに説明しておきますが、叱ったり、ビックリさせたり脅したりなどナシですし、

先日TVでやっていた「ガラガラ音のする缶」など、当然投げつけたりしません。

当然ですが、チョークやショックなどの罰の使用もありません。

 

さて、それから2週間後、どうなっているかチェックに伺いました。

飼い主さんからは・・・

「あれからモメ事は一度も無く、先住犬が力を取り戻し、後輩を指導している」とのこと。

実際お伺いして「こんにちは~」とソファーに座ると

2頭がお出迎え、飼い主さんとお話ししていると

IMG_0376.jpg

足元に2頭がピッタリくっついてフセて、

「お互いにペロペロ」や「甘噛み遊び」しながら仲良く待っています。

これまでの生活が信じられないくらい、二頭が仲良くしてるとのこと。

そして、この夏、八ヶ岳の旅行先からナイスなお写真がメールで届きました。

IMG_0311.jpg

幸せ家族がまた一つ増えてヨカッタ良かった!

これにて一件落着!メデタシめでたし・・・!

よっしゃ!次の不幸な犬たちの元へ行きましょー。

(すー。(•̀•́)وサァーーーー!

2016年08月22日

世田谷で人気のベルヴェット動物病院の治療風景や新しいサービスをはじめお役立ち情報をご提供します

当院のブログでは、新しいサービスのご案内や院内の様子、ハンドリング関連のイベントの模様などをご紹介しております。
ベルヴェット動物病院のご利用をご検討の方にも、当院のことがよく分かる内容となっておりますので、ぜひブログをご覧ください。治療の様子や症例とその対応法などもご確認いただけますので、ワンちゃんや猫ちゃんの不調でお悩みの方もご参照いただき、気になることがあればお早めにご相談ください。
当院は世田谷で土曜日・日曜日も19時まで診療を行っており、お忙しい飼い主様も大切なペットの定期健診や予防接種をしっかり受けることができますので、初めての方もお気軽にご予約ください。

  • ワンちゃんの症状から病気を探す
  • 犬種別傾向とアドバイス
  • 当院のメニュー

ベルヴェット動物病院にご相談ください

通常の診療・検査はもちろんセカンドオピニオン、サードオピニオンとしてのご相談もお受けしています。

tel. 03-3708-1990 アクセス

  • 10:00~13:00/16:00~19:00
  • 火・金曜日
  • 〒158-0098 東京都世田谷区上用賀3-14-21
  • 駐車場4台隣接

このページのトップへ