ベルヴェット・ニュース 

H・B・C(交通事故)のネコちゃん  世田谷 ベルヴェット動物病院 

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昨夜、交通事故による外傷骨折とおもわれるネコちゃんの手術を行いました。

このところ日中の予約が一杯のため夜間手術で深夜となりましたが

手術は無事成功しギブスをつけてしばらく入院です。

車のタイヤに踏まれたらしく、手の甲の皮膚は剥がれてなくなっているので

再生を試みつつ、状況により皮膚を移植しなければならないかもしれません。

 

さて、このネコちゃんものすごく良い子。

去勢もしていないのに、ゴロゴロと人なつっこく看護処置や強制給餌も

イヤがらずお利口に処置させてくれています。

 

さてこのネコちゃん、基本的に外飼い?というか俗に言う野良ちゃんです

今回の件以降はこの性格ですし、ぜひ室内に入れてあげて欲しいですね

以前も同じようなことがありました。

「地域猫」と称して皆さんで世話をしている子がいましたが、

その地域ネコちゃんも交通事故に遭遇してしまい失明、

その猫さんはたまたま私が帰宅途中に倒れているところを保護して

下顎の骨折を修復して、地域の方達が病院に集合したので

必ず室内に入らないと日常生活は無理と説明したのですが

結局だれも一時的にも引き取ることができず私が引き取りました。

このネコちゃんもすごく良い子で、里親さんを探してお願いすることができました。

私の経験だけで、そんな同じHBC関連の境遇の猫さんが3頭いました。

 

さて、野良さんや地域猫、外飼いなど

いろいろな呼び方がありますが、もちろん可愛い性格のニャンコが

特別な対象となる可能性が高いです

シャイなニャンコや狂暴なのは比較的敬遠されがち・・・

私の経験した3頭はいずれも人なつっこい猫でした。

 

実際、地域猫活動をシッカリされている方々もいらっしゃいますので

いちがいに決めつけようとは思いませんが、

ゴハンをあげると喜んで食べてくれて、いつも集まってきてくれる

とても幸せな気持ちになりますよね。

(朝の公園でも犬を使ってオヤツあげまくっている方も同じですが)

実はご自分達の満足感のためにだけに「エサやり」を行っていませんか?

 

いざとなったら引き取って、次の対応をする心の準備はありますか?

そんな大人しい良い子ならば、今この場で、あなたがゴハンで足止めをしなければ

他所で何かご縁があるかもしれません。

ただお腹をすかせている動物を、食べ物でつっているにすぎないのでは?

「全ての動物に愛の手を!」と言っているわけではありません。

人への不信感でコミュニケーションを絶ってしまった動物達もいるでしょうから

その様な動物たちの心を戻すのは、とても大変、一般の方では困難でしょう

今回お話ししているのは、コミュニケーションがとれている動物たち

 

私の少ない経験からの主観で申し訳ないのですが

戸外にいる動物達の中でも、コミュニケーションがとれている動物たちの方が

HBC(交通事故)に遭遇する機会が多いような気がします。

でも実は事故に遭遇する機会は同じだけれど、逃げずに保護されるだけかもしれませんけど。

少なくとも、コミュニケーションがとれているのであれば、

最低でも心の準備と、食べ物でつって自身の心を満たすだけでなく

できれば将来に向けた本当の愛の手をさしのべてあげたいものですね。

 

現代日本においては希薄ですが、私達人間だって生きていくのは実は大変なことです。

動物たちも同じ、そこで寄り添って生きて行ければお互い良いことだと思います。

動物を「飼う」ではなく「共に生きる」方向に進んで行けたら良いですね。

 

なーんてね。。。>>>すー。(。_。)

 

 

 

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2018年01月22日
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