
ベルヴェット・ニュース 今日の診察室
先日、15歳のマルチーズちゃんで、会陰ヘルニアの手術を実施
ヘルニアとは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から「脱出」した状態です。
この飛び出しているところがヘルニア
椎間板に起これば椎間板ヘルニア(腰ですね)、会陰部に起これば会陰ヘルニア
今回のヘルニアは、一般的言い方では「脱腸(腸の脱出)」のことですね。
その脱腸が、会陰部(肛門の脇)に発生しているモノです。
この手術には各種いろんな方法があります。
ヘルニアの穴(ヘルニア孔といいます)を塞ぐためのシリコンのチューブや
シリコン・メッシュを埋め込み穴を塞ぐ方法などなどがあります。
バリウム造影画像・側面
しかし、私の場合には、極力、特殊なモノは使わずに、
生体内の調整だけを行う手術法を用いています。
この方法のメリットは、余分なモノを体内に埋め込まないので
生体に負担が少ないのと、コンタミネーション(細菌汚染)が発生しないと言うことです。
シリコンなどを埋め込むと、そのモノを中心に細菌汚染が発生しやすくなります。
また、特に会陰部は肛門や直腸周辺部ですのでもともと大腸菌が沢山!
場所的には危険地帯、とてもコンタミネーションが起こりやすいので注意です。
バリウム造影画像・正面
私の場合には、発案者に直接指導を受けたのですが直腸固定法といって
その様な器具を一切使わない術式を実施しています。
もちろんこの術式は、術者も犬もとても快調、私もこの手術は大好き!?
今回もこの術式を用いて実施、無事修復、入院も2泊3日で退院となりました。
(すー。O━d(*´エ`*)━K!!!
台風12号も日本海にぬけ熱帯低気圧に変わったようで
本日は晴天となり良かったですね〜、でも暑い。
この前の台風は3発つづいたせいでしょうか、
体調が崩れるコたちが続出、やはり低気圧には気をつけねばなりません。
そんななか、ふとケンケン人形をお手入れしてみると
すっかりプミラが生えそろって、何となくそれらしくなってきました。
っと、その足元には実のようなモノが連なっているではありませんか?
プミラの実なんてはじめてです。
こんな実がなるなんて、珍しいですかね?
開業当初から代々プミラとお付き合いして20年、
こんなの初めて、今年は何か実る良い年になるでしょう!
なーんてちゃって、とても良い勉強になりました。
まだまだ暑そうですね、根性入れてまいりましょう!
(すー。(ヾ; ̄▽ ̄)ヾ暑い暑い
先日、ヨーキーちゃんが原因不明の『夜鳴き』と言うことで来院されました。
飼い主さん的には特に心当たりがなく、
高齢のため認知症かしら?と仰ってましたが
各種検査などをしてみると、腎臓を含めたいくつかの項目に異常あり。
「体調不良からの不安症で夜鳴き」と診断し
生活上何か変わったことや、環境の変化など聴取
『何か、変わったものは食べていませんか?』と伺ってみると
特に変わったモノはないけれど、
犬の食べ物でないもといえば『ブドウ』かしら?
どうやら飼い主さんがデラウエアが大好きで、
数日お供に6〜7粒食べていたそうです(恐)
ということで『ブドウ中毒』として対応、ただちに点滴他の治療となりました。
ブドウ中毒が騒がれてからかなり立ちますので、
皆さんの間ではタマネギ並みに浸透していると思っておりましたが、
どうやら、一般的な認知度合いとしては、まだかなり低いようです。
皆さんくれぐれもブドウにはご注意下さい!
(すー。【 】\_( ゚д゚) ココ、ヨーチュウイ!!
世田谷で人気のベルヴェット動物病院の治療風景や新しいサービスをはじめお役立ち情報をご提供します
当院のブログでは、新しいサービスのご案内や院内の様子、ハンドリング関連のイベントの模様などをご紹介しております。
ベルヴェット動物病院のご利用をご検討の方にも、当院のことがよく分かる内容となっておりますので、ぜひブログをご覧ください。治療の様子や症例とその対応法などもご確認いただけますので、ワンちゃんや猫ちゃんの不調でお悩みの方もご参照いただき、気になることがあればお早めにご相談ください。
当院は世田谷で土曜日・日曜日も19時まで診療を行っており、お忙しい飼い主様も大切なペットの定期健診や予防接種をしっかり受けることができますので、初めての方もお気軽にご予約ください。